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社会・文化

地域「バス交通」は 重大な危機に

「移動の自由」は誰が守るか

2026年3月号

「来年の桜は富山で見るよ」
 ある日、北海道で路線バスの運転手を務める地域おこし協力隊(都市部から過疎地等へ移住し、地域協力活動を通じた移住・定住を目指す総務省の制度)の協力隊員のブログで、そんな一文が目にとまった。GWも年末年始も関係なく4週6休で年間休日は78日ほど、しかも休日出勤の依頼が頻繁に来る。「先週は12連勤、今回も12連勤が確定し、休めないストレスで吐き気がした」「路線バス運転手だけは絶対なるな、という世間の評価は概ねその通り」とまで書く。

外部人材依存は「弥縫策」

 これは個人が特定できない形で公開されているものではない。周囲の人が読めばすぐに誰かわかる、名前と顔を出して書いているのとほとんど変わらない状態で紡がれている言葉である。また、ブログの文章がショッキングなのは、過酷な勤務や苦労それ自体だけでなく、路線バス運転手としての悲鳴が「ありふれた、いつもの出来事」として綴られていることにもある。
 地域公共交通の危機は高齢者の足や、地方の問題だと思っている人がいるかもしれな・・・

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