アジアに広がる「密漁犯罪網」
違法海産物を中国富裕層が「爆食」
2026年4月号
アジアの海で、稀少な海産物の乱獲と密輸が横行している。標的の一つがインドネシアで採れるロブスターの稚エビだ。広大な海に広がる国境線をすり抜け、シンガポールを経由しベトナムで養殖され、終着点は「爆食」の中国だ。密輸は現行犯逮捕が求められるため、摘発が難しい。日本のナマコ同様、ロブスター稚エビは本来、国や地域にもたらされるはずの利益が還元されないまま、中国富裕層の胃袋に消えていく。
中継地シンガポールの存在
中国・上海のある高級レストラン。富裕な客はナマコやフカヒレのスープ料理を味わった後、メニューの値段が「時価」と書かれたロブスターを10人分、計10万円相当を注文し、調理法は名物チリソース炒めを指定する。供された料理を携帯で撮影し美味しかったと感想をSNSでシェアする―。
これだけならどこにでもある富裕層の外食の風景だ。だが、彼らが食べたナマコやフカヒレ、そしてロブスターの料理がかなりの割合で密輸という犯罪の上に成り立っている事実はもっと知られていい。
ある日の深夜、インドネシアのリ・・・
中継地シンガポールの存在
中国・上海のある高級レストラン。富裕な客はナマコやフカヒレのスープ料理を味わった後、メニューの値段が「時価」と書かれたロブスターを10人分、計10万円相当を注文し、調理法は名物チリソース炒めを指定する。供された料理を携帯で撮影し美味しかったと感想をSNSでシェアする―。
これだけならどこにでもある富裕層の外食の風景だ。だが、彼らが食べたナマコやフカヒレ、そしてロブスターの料理がかなりの割合で密輸という犯罪の上に成り立っている事実はもっと知られていい。
ある日の深夜、インドネシアのリ・・・









