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経済

中国が攻め込む「高級車」市場

あのマセラティも「中国頼み」に

2026年10月号

 中国では「尊界(Maextro=マエストロ)」、海外ではマセラティ。同じ基盤でつくる車を、二つのブランドで売る構想が浮上した。イタリアの名門マセラティを抱えるステランティスが、中国のファーウェイと江淮汽車(JAC)との提携交渉を進めている。
 2025年、マセラティの世界出荷台数は約7900台。フェラーリの1万3640台の6割にも届かなかった。顧客への世界販売も、23年の2万6689台から25年の1万1127台へ、2年間で58%減った。交渉は9月にミラノ・フィナンツァ(MF)が報じ、ロイターが関係者2人への取材で確認した。正式な合意は発表されていないが、中国が技術を供給し、欧州の名門がその車を売るという役割の変化は鮮明だ。
 マセラティの売上高は24年の10億4千万ユーロから、25年には7億2600万ユーロへ縮小。調整後営業損失は1億9800万ユーロ、同利益率はマイナス27・3%だった。
 かつてマセラティには、フェラーリ製のエンジンを割安に味わえる魅力があった。その供給終了で、ブランドを選ぶ理由の一つが失われた。加えてEV(電気自動車)「グラントゥーリ・・・

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