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経済

《企業研究》日本製紙

天災と人災と「村上」の魔手

2026年10月号

 倒壊は発災とほぼ同時刻だったという。7月28日午後4時27分頃。熊本地方をマグニチュード7・1、最大震度7の大地震が襲った。
 震度6強を観測した八代市にある日本製紙八代工場も激しい揺れに見舞われ、修羅場に。大小5本ある煙突のうち3本が損傷を受け、うち1本が中央部分からほぼ真っ二つに折れて崩落した。「蒸気が噴き出すような音が聞こえたかと思うと、煙と粉塵が立ち込め周囲が真っ暗になった」(八代工場関係者)。
 不幸だったのは倒れた煙突が近くの2階建て建屋を直撃したことだろう。2階部分で勤務していた社員6人と1階にいた協力会社の社員1人、さらに空調設備のメンテナンスに訪れていた取引先企業の社員2人の計9人が死亡。
 イオンモール熊本(上益城郡嘉島町)の爆発事故による死者数(7人)を上回った。

八代工場自体の行く末

 日本製紙にとってまさに「呪われた」とでも言いたくなるようなこの崩落した煙突は高さ80m。鉄筋コンクリート製で、建てられたのは1970年に遡る。日本建築学会によって「鉄筋コ・・・

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