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社会・文化

《日本のサンクチュアリ》農水産業と「外国人」

食料安保を脅かす「虐待と排斥」

2026年10月号

 外国人がいなくなる怖さを、あのときほど思い知らされたことはなかった。コロナ禍の2020年、入国制限で技能実習生が来日できず、各地の農村はたちまち人手不足に陥った。
 その窮状ぶりを、当時の農林水産相が国会で、技能実習生がいなければ「家族経営であればあるほど厳しい」と苦悩する酪農家の声を取り上げたほどだ。
 あれから6年。地方では外国人頼みが強まるばかりだ。ところが北海道のある町では、外国人労働者への理不尽な扱いが明らかになった。

まるで「強制労働」のような暴虐

「日本のご主人様は誰だ」
 日本百名山の一つ、「蝦夷富士」と呼ばれる羊蹄山のふもとにある京極町。ブロッコリーやトマトを栽培する町内の農業法人で、在留資格「特定技能」で働いていたミャンマー人に対して、農場を取り仕切っていた男性がこう迫る音声が残されていた。
「お前ら全員クビにする」「ちゃんと仕事ができないなら給料は半分しか払わない」などの暴言も浴びせられていた。
 札幌地域労働組合に保護されたのはミャン・・・

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