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政治

鳩山が描く「小沢辞任」シナリオ

「四月動乱」は不可避の情勢

2010年4月号

 本予算成立を受けた三月二十六日の首相記者会見は皮肉にも鳩山由紀夫の窮状をくっきりと浮かび上がらせる場となった。政権発足から半年余。本来なら大きな重圧から解放され、いよいよ「鳩山カラー」を打ち出す華やかな機会になるはずだった。ところが鳩山を待っていたのは、進退を問う厳しい質問だった。
「(内閣支持率の低下を)深刻に受け止めているが、辞めれば良いとの立場ではない。進退は考えない」
 苦しい答弁を繰り返す鳩山の表情からは「宇宙人」と呼ばれ、どこかゆったりとしたいつもの雰囲気は消え去っていた。
 低迷の原因は明確だ。
 鳩山自身と民主党幹事長小沢一郎、さらに小林千代美(北海道五区)の「政治とカネ」の問題。自ら混乱の火種を作った沖縄・普天間飛行場の移設問題。そして新たに郵政民営化見直しをめぐって国民新党代表亀井静香と副総理兼財務相菅直人らとの閣内不一致。いわば「三重苦」(鳩山側近)の中に身を置いているからだ。しかし、鳩山にはそれを打開する妙手、妙案がない。それどころか難題は雪だるまのように大きくなるばかりである。

一度身を引くことも考え始めた

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