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経済

絶好調ソフトバンクの「狡猾商法」

他社回線に「タダ乗り」

2010年7月号

「iPhone(アイフォーン)がつながらない」。最近、全国各地でそんな苦情を耳にする。都内のある私立高校の生徒会が全校生徒に実施したアンケート結果はさらに具体的だ。学校への要望事項の第三位に「ソフトバンクの基地局を増やしてほしい」が躍り出た。
 米アップルのスティーブ・ジョブズを口説き落として「iPhone」「iPad」などのキラー端末の独占販売権を獲得したソフトバンク。上陸した新端末は若者のハートに火をつけ、各地のソフトバンク店舗ではこれらの端末を買い求めようと長蛇の行列ができたのは周知の通り。
 しかし、相次いで投入した新商品が爆発的な人気を博したのとは裏腹に、「トラフィック」(通信量)という名の悪魔が姿を現した。わずか二%のユーザーが全通信量の半分近くを占拠する状況が生まれ、「つながりにくさ」の原因となった。先日、北米でiPhoneの独占販売権を持つ米大手携帯電話会社AT&Tがパケット定額制度を中止し、従量課金制度に一本化したニュースが伝えられたが、日本も対岸の火事では済まされない事態にある。高校生から名指しで指摘される事態に至り、いよいよソフトバンクの・・・