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信用がた落ちの韓国「国家情報院」

今や「脱北者団体」の方がマシ

2010年9月号

 南北が原因等をめぐって依然、つば迫り合いを続ける韓国海軍の哨戒艦「天安」の沈没。日本を含む世界の目には、五月二十日に韓国側の調査団が北朝鮮の重魚雷「CHT―02D」の攻撃だったとして示した原寸大設計図と、海底から回収したとする魚雷部品の印象が強烈に残り、宣伝戦では南が圧勝した。
 だが韓国が、この時に本当に見せつけたのは情報管理の稚拙さだった。調査団はあろうことか、諜報で入手した設計図を取り違え、別の北朝鮮製魚雷「PT―97W」の原寸図を前に会見を開いたのだ。外部からの指摘で国防部は、一カ月後に本物のCHT―02Dの原寸図を示しており、取り違えが情報戦の一環でないことは明らか。要するに、「二種類の設計図を出してしまった」(国防部当局者)のだ。
 とはいえ、李明博政権でこの手のお粗末な間違いはまだましな方だ。実はより深刻な情報収集の不手際が政権発足以降相次ぎ、日米など西側関係国の懸念を生んでいる。その元凶といわれるのがかつて、超法規的組織として恐れられたKCIA(韓国中央情報部)の流れを汲む情報活動の中核、国家情報院(国情院)である。今後の半島情勢に余計な不確・・・