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政治

永田町「大物秘書」は絶滅の危機

「特権」だけが残っていく

2010年12月号

 国会法百三十二条は国会議員に公設秘書三人を国費で賄うことを認めている。七百万~一千数百万円の高給を受け取る特別職国家公務員という身分だ。
 外相、前原誠司が今年九月の就任に当たって起用した政務担当秘書官の人選は良くも悪くも「民主党らしさ」を象徴する。秘書官に就いたのが公設秘書ではなく、民主党国際局職員、内田優香だったからだ。党政策調査会、国際局で活躍したこの女性は政策立案能力が高いとされる。民主党幹事長の岡田克也の外相時代の政務担当秘書官、本庄知史も政策能力は高いが、経験は十年程度と短かった。
 最近の永田町では、政治家のアクセサリーのような賢い「小物秘書」が跋扈し、「大物秘書」が消えつつある。
「岡本が首相に話を繋いでくれないので困っている。あいつが門番をやっているせいで、首相に党内の正しい情報が入らない」
 民主党のベテラン秘書が批判する相手は首相、菅直人の政務担当秘書官、岡本健司だ。新党さきがけ職員から民主党職員に転じ、副総理時の菅の事務を担当していたにすぎない岡本を、菅はあろうことか政務担当秘書官に就けた。
 首相の耳や・・・