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経済

メガ二行が謀る「ノンバンク処分」

「過払い逃れ」で米ファンドと一芝居

2011年1月号

 金融界の一部で、驚くべき情報が流れている。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と三井住友FG(SMFG)が、それぞれ傘下の消費者金融会社であるアコムとプロミスをグループから切り離して米ファンドに売却、その後、持ち株会社を設立してグループの信販・クレジットカードも糾合し「メガノンバンク」を設立するという仰天構想だ。
 狙いはもちろん、ノンバンク各社がこの五年苦しみ続けている過払い請求からの逃避だ。改正貸金業法の施行で「銀行系消費者金融」に対する投資損失は、メガバンクグループの屋台骨を脅かしかねない危険水域に達しようとしている。武富士破綻で過払い圧力が強まる現在、このままズルズルと支援を続ければ、財務健全性の強化という国際金融の潮流に逆行するリスクを背負うことになる。早急な手当てが必要と、二メガはウルトラCを企てようとしているのである。

表向きは外資による買収


 その計略とはどんなものか。ズバリ、外資系ファンドと組んでの会社分割である。TOB(株式公開買い付け)を仕掛けて買収し・・・