米国「敗戦」の屈辱
そして戦争は終わらない
2026年7月号特別リポート
「米国とイランは互いの主権と領土保全を尊重し、互いの内政への干渉を控えると約束する」―。米国は、イランと結んだ14項目の覚書第2項で、イランの体制維持を約束した。イランの体制転覆と核開発阻止を目的にイスラエルと共同で始めた戦争は目的とは逆の結果になり、トランプ政権にとって、これまでで最大の外交的失敗となった。エジプトによるスエズ運河国有化に反発してエジプトに侵攻し、1956年のスエズ動乱(第2次中東戦争)に敗北した英国が、中東の覇権を米国に譲り渡してから70年。今回の戦争は、米国がその覇権を失う契機となった「ホルムズ動乱」として後世の歴史家に記憶されるだろう。
「イラン流石油戦略」再発動の余地
14項目の覚書で合意した内容をみると、今回の戦争での勝者と敗者は明らかだ。
敗者①米国:最大の敗者は米国だろう。イランの体制維持を約束し、当初目指した体制転覆の失敗が明確になった。軍事作戦の開始時に最高指導者ハメネイ師を殺害した後、イランでは、対米強硬路線を取る革命防衛隊の指導力、影響力がかえって強まった。・・・
「イラン流石油戦略」再発動の余地
14項目の覚書で合意した内容をみると、今回の戦争での勝者と敗者は明らかだ。
敗者①米国:最大の敗者は米国だろう。イランの体制維持を約束し、当初目指した体制転覆の失敗が明確になった。軍事作戦の開始時に最高指導者ハメネイ師を殺害した後、イランでは、対米強硬路線を取る革命防衛隊の指導力、影響力がかえって強まった。・・・









