台湾統一で「方針転換」の中国
現実路線に傾斜する習近平
2026年7月号
今年6月中旬以降、台湾の対中関係者の間で「北京は対台湾政策を大きく変えたらしい」と囁かれている。中国の習近平政権は長年、武力で台湾人を屈服させる路線を取り続けてきた。しかし「最近の北京は軍事より政治だ。台湾社会を分裂させる方が安上がりで効果的だと考え始めている」(台湾の安全保障関係者)というのだ。
これまで中国共産党は、台湾に対して軍事的圧力を強めてきた。戦闘機による中間線越え、台湾周辺での大規模軍事演習、海警船の活動拡大が注目された。だが、ここ数カ月の北京の動きを追うと別の姿が見えてくる。
変化を象徴する人物が、昨年11月に台湾の最大野党、中国国民党主席に就任した鄭麗文氏だ。
国民党は対中融和姿勢を取る政党として知られるが、これまで中国との統一を嫌う台湾の民意に配慮して、思い切った親中政策を打ち出せず、さまざまな支援をしてきた中国は苛立っていた。「収銭不出力」(カネを受け取るが、仕事はしない)として、中国当局はここ数年、国民党に冷たかった。国民党の歴代党主席は、習氏との会談を、中国側に拒否され続けてきた。
しかし、鄭氏が就任した半年後・・・
これまで中国共産党は、台湾に対して軍事的圧力を強めてきた。戦闘機による中間線越え、台湾周辺での大規模軍事演習、海警船の活動拡大が注目された。だが、ここ数カ月の北京の動きを追うと別の姿が見えてくる。
変化を象徴する人物が、昨年11月に台湾の最大野党、中国国民党主席に就任した鄭麗文氏だ。
国民党は対中融和姿勢を取る政党として知られるが、これまで中国との統一を嫌う台湾の民意に配慮して、思い切った親中政策を打ち出せず、さまざまな支援をしてきた中国は苛立っていた。「収銭不出力」(カネを受け取るが、仕事はしない)として、中国当局はここ数年、国民党に冷たかった。国民党の歴代党主席は、習氏との会談を、中国側に拒否され続けてきた。
しかし、鄭氏が就任した半年後・・・









