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経済

「落日」大和証券が草刈り場に

「独立」からわずか一年で提携話続々

2011年1月号

 大和証券グループが三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)の慰留を袖にして、合弁・提携から単独路線に舵を大きく切ったのは二〇〇九年九月のこと。それから一年余りが過ぎて、にわかに聞こえ始めたのは、ほかならぬ大和証券グループを軸とした再編ストーリーだ。場合によっては一一年最大級の合従連衡劇に発展しかねない。
「SMFGによる日興コーディアル買収が自身のプライドを傷つけたことへの三行半」
 SMFGとの提携解消当時、大和証券側の真意について、こうした見方が囁かれていた。真実ならば、慶應義塾大学時代に軽音楽サークルでリーゼントスタイルのロックンローラーを貫いた鈴木茂晴・大和証券グループ社長らしい反骨の決断だったかもしれない。だが、その決断以後、証券不況も重なって、?独立系?大和証券グループは精彩を欠く日々を余儀なくされている。

メガ信託との提携話が浮上


「SMFGと分かれて独立系の強みを強調していたが、いまのところ、それは全く証明されていない」
 あるライバル証券の幹部・・・