三万人のための情報誌 選択出版

書店では手に入らない、月刊総合情報誌会員だけが読める月間総合情報誌

経済

みずほが抱える「時限爆弾」

大成建設の「危険な開発」

2011年2月号

「どうやら危機的事態らしい」
 昨年末から市場関係者や金融界の一部でスーパーゼネコンの一角、大成建設の経営不安説がしきりと駆け巡っている。
 その写し絵でもあるのだろうか。銀行などが与信先の信用リスクを取引するCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場における大成の保証料率(CDS指数)は年明け以降、急上昇。昨年十二月中旬まで百二十ベーシスポイント(bp)前後で推移していたそれは、わずか一カ月間ほどで一気に百八十bpにまで跳ね上がった。
「一般的に二百bpを超えれば要注意。従って『危険水域一歩手前』ということでしょう」。同社向けに百億円近い貸出債権を抱える、ある大手行幹部は警戒感を募らせる。
 経営不安説の最大の誘因はほかでもない、アルジェリアでの高速道路建設プロジェクトをめぐる未収金問題だ。これに伴う採算悪化で「すでに一千億円を超える工事代金の回収が滞っている」(JV関係者)とされている。
 ただ、このプロジェクトは同業の鹿島、西松建設、ハザマに伊藤忠商事を含む五社によるJV。なぜ大成だけが経営不安説をことさら強調され、取り・・・