金融庁「業界不祥事野放し」の大罪
企業と癒着で「監督能力不全」に
2026年3月号
金融庁は7月、大規模な組織再編を実施する。現状は「総合政策局」「監督局」「企画市場局」の体制だが、総政局を「資産運用・保険監督局」に、監督局を「銀行・証券監督局」に再編。「ダブル監督局体制」が誕生する。両局に検査部隊が合流し、監督と検査の一体運用が完成することになった。
大規模な再編は2018年度以来のこと。このときは、「最恐長官」と呼ばれた森信親が
「金融育成庁」をめざし、検査局を廃止している。「今回の再編は一連の森イズムの集大成だ」と鼻息の荒い幹部もいる。
当時、バブル崩壊後の不良債権処理の名残りで、検査はもっぱら銀行の形式的な健全性に焦点が当たり、融資先の貸し倒れ懸念について重箱の隅をつつくような指摘を繰り返した。こうした検査により、銀行が萎縮しイノベーションや貸出先への経営支援がおざなりになった。その弊害で、地域経済を支えるはずの銀行が本来の役割を果たせなくなっている―。森はこんな問題意識を持ち、元凶とされた検査マニュアルも廃止した。
ただ、森改革は未完で終わった。検査局が廃止されると、検査部隊は総政局に移った。総政局長の下に置か・・・
大規模な再編は2018年度以来のこと。このときは、「最恐長官」と呼ばれた森信親が
「金融育成庁」をめざし、検査局を廃止している。「今回の再編は一連の森イズムの集大成だ」と鼻息の荒い幹部もいる。
当時、バブル崩壊後の不良債権処理の名残りで、検査はもっぱら銀行の形式的な健全性に焦点が当たり、融資先の貸し倒れ懸念について重箱の隅をつつくような指摘を繰り返した。こうした検査により、銀行が萎縮しイノベーションや貸出先への経営支援がおざなりになった。その弊害で、地域経済を支えるはずの銀行が本来の役割を果たせなくなっている―。森はこんな問題意識を持ち、元凶とされた検査マニュアルも廃止した。
ただ、森改革は未完で終わった。検査局が廃止されると、検査部隊は総政局に移った。総政局長の下に置か・・・









