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WORLD

「力による平和」の恐怖

大国の戦乱が世界を覆う時代

2026年3月号特別リポート

 米国とイランの緊張が高まっている。最新鋭の原子力空母「ジェラルド・フォード」「エイブラハム・リンカーン」による二つの空母打撃群を中東に派遣し、21世紀の砲艦外交でイランに屈服を迫る米トランプ政権。一方のイランは、核開発の権利とともに体制の生き残りを探る。その対立は、まさに一触即発の状態だ。
 中東の地政学的構図を一変させようとするトランプ流「力による平和(Peace through Strength)」は、平和どころか、第3次世界大戦への引き金を引きかねない危うさをはらんでいる。

イランをどう抑え込むのか

「イランへの限定的な軍事行動を検討している」―。トランプ氏は2月20日、記者団にこう語り、外交と軍事の両面からイランに圧力をかける考えを示した。米国による対イラン攻撃については1月からワシントン軍事筋の間で憶測情報が飛び交ってきた。共通するのは、「やるかどうか」ではなく、「いつやるか」が焦点になっていることだ(本稿は2月26日に予定される米イラン協議の前に執筆)。
 武力行使の選択肢に・・・

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