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イスラエルが極秘裏に リビア・カダフィ政権を支援

2011年4月号公開

 


 米国が英仏などNATO加盟諸国と共にリビアに対する攻撃に踏み切ったが、その水面下で、「同盟国」による裏切り行為が行われている。ただし、NATO加盟国のことではない。

 イスラエルがリビアのカダフィ政権を防衛するために民間会社を使ってアフリカ人の傭兵を派遣し、支援をしているというのだ。当然、同政権の打倒を狙う米国との間に深刻な対立が生じている。

 中東の軍事筋によれば、イスラエル国防軍と関係の深い同国の傭兵会社「グローバルCST」が最近、中央アフリカやウガンダ、チャドといったアフリカ諸国から五万人もの傭兵を集め、リビアに派遣しているという。これに対して、リビアは傭兵一人あたり日当二千ドルを支払う。ただし傭兵の手に渡るのはわずか百ドルで、残りは同社の収入となる。しかしこれは、ただの企業活動ではない。

 実はイスラエルはカダフィが実権を握った一九六〇年代末から極秘裏に関係を築き、武器製造技術を供与している。さらに、核開発にも協力していたとされる。

 イスラエルの情報機関モサドもリビアの特務機関と密接な関係を有し、同国を北アフリカにおける秘密活動の拠点にしている。今回イスラエルは長年のカダフィとの秘めた同盟関係を維持するため支援に踏み切った形だ。

 現在のところ水面下での米国との調整は難航している模様だ。


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