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経済

「東電支援」で三井住友とみずほが暗闘

目に余る自行防衛主義

2011年6月号

 東京電力福島第一原子力発電所事故の損害賠償問題に関する支援の枠組みを巡って、メーンバンクの三井住友銀行(SMBC)に対する銀行団の風当たりが日増しに強まっている。政府が五月十三日に打ち出した東電支援策が当初、SMBCが主導する形で描いていた銀行側の構想とは「似ても似つかぬシロモノ」(事情通)となったうえ、ここにきて債権放棄すら強要されかねない「想定外の事態」(三菱東京UFJ銀行=BTMU幹部)に陥っているからだ。
 なかでも不満と反発を募らせているのが、準メーンのみずほコーポレート銀行(CB)だ。幹部の一人は「『電力の安定供給を守るというきわめて公益性の高い目的に資するために……』などとカッコのいいことを言ってわれわれを東電に対する巨額の金融支援に引きずり込んでおきながら、賠償支援策作りに当たっては、メーンのくせに一番肝心なところで結局、何もできなかったではないか」と憤りを隠さない。

経産省とSMBCの秘密会談


 緊急融資――。SMBCをはじめとする大手行・・・