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政治

増税と解散」野田はやれるか

総選挙への覚悟は揺るぎなし

2012年2月号

 異例ずくめの第百八十通常国会が開幕した。  首相野田佳彦が「増税と衆院解散」という衆院議員にとってタブーとも言える組み合わせを引っ提げて中央突破を図って走り出したのである。召集日二十四日から殺気立った空気が国会全体を支配した。  野田は召集前日の二十三日午後、官房長官藤村修、副長官齋藤勁ら側近を執務室に集め、改めて「不退転の決意」を伝えた。 「通常国会は直球勝負でいく」  野田の言う「直球勝負」は、野田が「政治生命を懸ける」と明言した「社会保障と税の一体改革」の中核である消費税増税法案の成立に向けてたじろがず突き進むことにあった。野田が消費税国会乗り切りのため国会対策委員長に抜擢した城島光力は野田の真意を代弁した。 「一体改革の実現のためなら何でもやる。妨げとなるものはすべて取り除く」

「民公路線」構築に舵を切った

 たしかに野田の動きを振り返ると、この原則に従って硬軟織り交ぜながら一つひとつ布石を打っていることが分かる。一月十三日に断行した内閣改造と役員人事はその第一歩と言ってよかった。昨年の臨時国会で問責決議を受けた防衛相・・・