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政治

高市一強の「臨界点」

官邸・党内・世論の静かなる離反

2026年4月号

 大局より目先の居心地の良さを行動基準にする。「結果オーライ」の幸運が戦略だと受け止められる。そんなちぐはぐな政権運営の本質が見えたのか、漸増する内閣不支持率の最大の理由が「人柄に対する不信」となり、総理大臣・高市早苗の「一強」に綻びが出始める中、長期政権への展望は4月以降に焦点となる「高市カラー」の政策が求心力となるか、遠心力となるかにかかってきた。
 3月6日、高市がこだわった2026年度政府当初予算の月内成立へ野党の協力を得るべく、自民党幹事長の鈴木俊一と国民民主党幹事長の榛葉賀津也の協議が行われた。榛葉は3項目の実現の確約と引き換えに26年度予算案に賛成する考えを伝えた。自民党側は3項目のうち、障害児福祉の所得制限撤廃はのめないものの、高額療養費制度の上限見直しと年少扶養控除の見直しは受け入れる考えを示したが、今度は国民民主党が衆議院での予算案採決を与党提案の13日ではなく16日にするよう迫り、協議は破談となった。
 この時、高市は自民党執行部に「国民民主党の連立政権入りを前提とした交渉をするな」との指示を出していた。
 半年ほど前は衆議院で少数与・・・

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