三万人のための情報誌 選択出版

書店では手に入らない、月刊総合情報誌会員だけが読める月間総合情報誌

社会・文化

肥満の真犯人「ノン・シュガー飲料」

米国で指摘され始めた「危険性」

2012年7月号

 先進国の現代人は、なぜ太るのか。「肥満大国」の米国では、糖尿病などで増え続ける医療費を削減するため、肥満の根本原因の究明が、死活的急務となっている。  砂糖や脂肪が肥満のもとであることは、誰もが知っての通りだ。しかし最近、注目を集めている研究は、にわかには信じがたい食品を原因とする説である。「主犯」とされるのは、ダイエットソーダなどノン・シュガーやノン・カロリーを謳い文句とした飲料だ。

六七%に糖尿病リスク

 例えば二〇〇九年、米国テキサス大学のネットルトン教授たちは、六千八百十四人の成人を八年間追跡し、ダイエットソーダを飲んだグループと飲まなかったグループに分けて比較した研究成果を発表した。結果は、驚くべきものだった。毎日ダイエットソーダを飲んだ人たちの三六%にメタボリック症候群のリスクが、六七%に糖尿病のリスクがあることが判明した。これは動物実験でも、同様の結果が確認され、「ダイエットソーダが肥満や糖尿病を引き起こすことは、いまや医学的常識」(米国の内科医)と言われるに至った。  原因は、ダイエットソーダに含まれる人工甘味料だと・・・