欧州がグリーンランドを見捨てる日
トランプの強欲に抗えぬ理由
2026年2月号
トランプ米大統領の領土獲得の野心を前に、欧州はグリーンランドを見捨てる選択をいずれは余儀なくされるだろう。ロシアのプーチン大統領に加えてトランプ氏とも事を構えれば、二つの「戦争」を同時に抱えることになる。ウクライナかグリーンランドかの二者択一を迫られた場合、ロシアの脅威を前に欧州はグリーンランドを切り離さざるを得ない。
トランプ氏は北大西洋条約機構(NATO)の同盟国であるデンマークに同国自治領のグリーンランド割譲を迫り、これに反対するデンマークや英独仏など主要8カ国に追加関税を課すと脅した。仏独は欧州市場への米国企業のアクセス制限などを含む強硬措置も辞さず、米国との「貿易戦争」に臨む構えを見せた。トランプ氏は追加関税は取り下げたものの、領土拡張の野望をいつまた蒸し返すとも限らない。
欧州側の弱みを見透かす米国
主権と法の支配という欧州がゆるがせにできない大義も、差し迫るロシアとの戦争という現実の前に盤石ではない。米国のグリーンランド領有問題を巡り、欧州の大半の国はデンマークを支持し、トランプ・・・
トランプ氏は北大西洋条約機構(NATO)の同盟国であるデンマークに同国自治領のグリーンランド割譲を迫り、これに反対するデンマークや英独仏など主要8カ国に追加関税を課すと脅した。仏独は欧州市場への米国企業のアクセス制限などを含む強硬措置も辞さず、米国との「貿易戦争」に臨む構えを見せた。トランプ氏は追加関税は取り下げたものの、領土拡張の野望をいつまた蒸し返すとも限らない。
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主権と法の支配という欧州がゆるがせにできない大義も、差し迫るロシアとの戦争という現実の前に盤石ではない。米国のグリーンランド領有問題を巡り、欧州の大半の国はデンマークを支持し、トランプ・・・









