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政治

自民党「派閥復活」への蠢動

裏金忘却で始まる「先祖返り」

2026年3月号

 衆院選で史上空前の316議席を獲得した首相・高市早苗が、我が世の春を謳歌している。昨年の自民党総裁選で高市に投票しなかった中堅議員も「自分の選挙を戦っているというよりも、気がつくと高市首相の人気で当選していた感じだった。これだけ勝たせてもらったら、高市さんには逆らえない」と白旗をあげる。
 高市の独裁ぶりは、特別国会でさっそく露わになった。予算案は公聴会を含め衆参で約2カ月間審議するのが慣例だ。今年の令和8年度予算案審議は、衆院選のため2月下旬に開始がずれこみ、自民党執行部は、予算成立時期を4月24日ごろと見込んでいた。だが、首相は「予算を年度内に成立させなさい」と命令。あろうことか国民民主党など野党の一部も柔軟に対応する姿勢をみせ、審議は急ピッチで進もうとしている。
 そんな無敵・サナエの第一のアキレス腱は、「あまりにも勝ち過ぎた」(閣僚経験者)ため右も左もわからぬまま衆院議員になった66人にものぼる「高市チルドレン」だ。
 首相が自民党幹部の誰とも相談せず、衆院解散に踏み切ったため、党本部はてんやわんや。前職や石破政権下で苦杯を喫した元職が目白押しで・・・

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