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連載

西風 378

橋下維新「支持率低迷」の理由
八木亜夫

2012年11月号

「今の国の形を変えたのは鹿児島の維新の志士たちだ。その時は西郷隆盛と大久保利通だったが、今度は皆さんです」
 十月二十日、鹿児島市中心部の繁華街・天文館。新党「日本維新の会」代表の橋下徹大阪市長が、次期衆院選に向けた全国遊説をスタートさせた。大阪以外に選挙地盤のない維新の会にとっては初めての「アウェー戦」だったが、街頭には約一千人が集まった。

 新党は九月下旬の結党早々、橋下氏と松浪健太衆院議員が国会での主導権を巡って対立するなど、内部の亀裂が表面化した。国政政党化のため引き入れた松浪氏ら国会議員が無名だったのに加え、内部のごたごたがあらわになり、世論調査でも支持率が低迷するなど早くも人気に陰りが出てきた。

 そんな中での橋下氏の全国遊説を新党幹部は「支持率回復の切り札」と位置づける。知名度が高く、弁舌に長けた橋下氏が街頭に立てば、再び追い風を取り戻せるという胸算用だ。橋下氏がマイクを握ると、たちまち聴衆は膨れあがり、「橋下効果」を見せつけた。

 しかし、人気回復は簡単ではない。新党幹事長として選挙を取り仕切る・・・