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《世界のキーパーソン》ジョン・ブレナン (米中央情報局/CIA長官候補)

オバマ版対テロ戦争の「大黒柱」

2013年2月号

 上院での指名承認の公聴会を二月に控え、アルジェリアで多数の犠牲者を出す人質事件が起こった。オバマ政権きってのテロ対策専門家が、「自分の出番」と意を強くしたのは間違いない。

 地上の諜報活動で標的を割り出して、高性能の無人攻撃機で殺害する。オバマ政権が切り札とする、宣戦布告なき戦争を確立したのがこの人物だ。ウサマ・ビンラーディン殺害作戦、無人機攻撃のイエメン、ソマリアへの拡大と、民主党政権の極秘作戦には、すべてかかわった。昨年後半からは、北アフリカでの国際テロ組織の暗躍に注目してきた。戦線のさらなる拡大を検討していた矢先に、イナメナスの惨劇が起きた。

「保守派からは弱腰と見られ、リベラル派からは強硬すぎると見られる」と、ワシントン・タイムズ紙のジェームズ・モリスンが評したように、ブッシュ政権時代には、イラク戦争に反対してネオコンに憎まれた。オバマ政権では、中核をなすリベラル派から「ブッシュ時代に収容者への過酷な尋問を指示した」と批判され、一期目でのCIA長官ポストへの指名を見送られた。

「私は何でも一人でやるから嫌われる・・・