グーグル、フェイスブック、ツイッターなどの検索エンジンやソーシャル・ネットワークが世界を制覇しつつある。

　ネットワーク技術は情報の集中によって巨大な富を蓄積することになった。世界史の中でネットワーク技術によってつくられた富ほど短期間で巨大な規模に達したことはなかっただろう。

　ところで、このビジネス・モデルは長続きするのだろうか。
　これらの企業に、自分のプロフィールを含めたコンテンツをせっせと提供するのはこれらを使う使用者だが、そのことで彼らは一銭も手にするわけではない。ディジタル情報とは人々のありとあらゆる側面のプロフィール・データにすぎない。それを提供する代わりに情報をタダで自由に使えるのだから文句はないだろう、というわけである。

　しかし、使用者は一生、ビッグ・ブラザーズに監視され続ける代償を払わなければならない。

　これらの企業は「情報は自由でタダ」を標榜し、世界中の情報を収集し、それを最大限テコとして稼ぎながら、自らのサーバーだけは暗号化して一切、覗かせない。
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