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政治

《政界スキャン》355

「女性宰相」はいつ誕生するか

2014年9月号

 何とも情けないことである。

 自民党内に首相安倍晋三に対抗できる人材がいないというのだ。

 今回の人事を見ても安倍のワンサイドゲームである。派閥領袖クラスに安倍に意見できる者がいない。中堅・若手も長いものに巻かれろ観がある。この安倍一色ファシズム的現象に反骨を見せるのは、村上誠一郎ただ一人というのだから推して知るべしである。

 情けない筆頭は、石破茂であった。幹事長を二年間務めながら安倍の政策の下請け係に甘んじ、二つの国政選挙を仕切った割には手勢が増えない。二言目には「私は一期目の安倍政権の足を引っ張った人間。安倍さんがそんなやつを許すわけがない」との女々しい泣きが入る。であるならば、禅譲は期待せず戦って勝ち取れ、との正論にも目をつぶってきた。そこに、今回の安倍の露骨な幹事長はずし、である。さすがに異を唱えざるを得ない。周辺がもたなくなってきているからだ。ただ、これもあくまで受け身である。まだまだお坊ちゃん、食い足りない。

 石原伸晃は、総裁選で最有力候補だった二年前が信じられないほどの零落ぶりで・・・