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社会・文化

「ベトナムODA利権」に巣食う輩たち

日本の税金を吸う悪徳コンサルタント

2014年9月号

「贈収賄事件として表沙汰になるのは、あまりに運が悪いとしかいいようがない」  東南アジアで活躍するコンサルタント会社関係者はこう語る。  七月に、鉄道コンサルタント会社「日本交通技術(JTC)」がベトナムでの政府開発援助(ODA)事業を巡り、現地公務員らに賄賂を提供した問題で東京地検特捜部が不正競争防止法違反(外国公務員への贈賄)で同社前社長ら三人と、法人としての同社を起訴した。  しかし、約七千万円を高官らに送ったJTCなど氷山の一角に過ぎない。数十年前から同じようなことが繰り広げられていたが、主役はゼネコンではなく、鵺のような「コンサルタント」が跋扈して、ODAを食い荒らしている。 違法クラブでの接待  ここ数年、日本からベトナムへの支援は高止まりしている。二〇一一年の円借款が約二千七百億円とピークだったが、続く二カ年も二千億円を超え日本の援助先としては一位を維持している。現在進行中のODAプロジェクトだけでも、南部物流拠点となるカイメップ・チーバイ港整備(総事業費三百六十四億円)、ホーチミン地下鉄一号線(同四百四十三億円)、ハノイのノイ・・・