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経済

「固定価格買い取り制度」中断問題 導入主導した官僚をひた隠す経産省

経済●情報カプセル

2014年12月号公開

 各地の電力会社が「固定価格買い取り制度」(FIT)で定められた再生可能エネルギー買い取り契約の新規受け付けを中断した問題で、制度を設計した経済産業省の隠蔽体質が明るみになっている。エネルギー業界幹部は「華々しく始まった制度だけに、経産省も失敗を認めたくなかったのだろう。ほころびは以前から見え始めていたが、『たいしたことではない』と隠蔽に走った」と指摘する。

 経産省関係者は「さらに問題なのは、この制度導入を主導した戦犯幹部二人の処遇だ」と憤る。その二人とは資源エネルギー庁の省エネルギー・新エネルギー部長だった新原浩朗氏と、新エネルギー対策課長だった村上敬亮氏。「二人の目の黒いうちにはFITの見直しは難しいと言われるくらいの実力者たち」(大手紙記者)だったが、新原氏は出向先の経済産業省から今夏に内閣府へ、村上氏も秋に内閣官房へそれぞれ異動した。

 先の関係者は「中断騒動が表面化してからでは身内のエース官僚が傷つく。こっそり外に逃がし、ほとぼりが冷めるのを待っているのではないか」と批判する。


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