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経済

みずほ銀行「レイプ事件」の激震

犯罪多発会社が狙う「組織的隠蔽」

2015年5月号

 マグニチュード9クラス―行員らの間では密かにこう囁き合っているらしい。  日比谷通りと外堀通りが交差する東京・西新橋の交差点近くにたたずむ、みずほ銀行(BK)新橋支店ビル。そこが今、「大揺れに揺れている」(事情通)。  同支店に勤務する総合職の女性行員が、ビルに同居するホールセール部門「新橋営業部」在籍の同じく男性行員からレイプの被害に遭うという、まさに「前代未聞」(BK関係者)ともいえる事件が持ち上がっているためだ。  加害者と目されているのは旧富士銀行出身の四十歳代管理職T氏。旧みずほコーポレート銀行(CB)の本店営業部門や持ち株会社である、みずほフィナンシャルグループ(FG)の秘書部門などを渡り歩き、新橋営業部に配属されてきた。CB営業二部時代には、旧富士出身行員にとって「幹部登用へのキャリアパス」とされているスーパーゼネコン、大成建設の担当などを務めた経歴も持つという。  新橋営業部自体も「格の高い店舗」(BK幹部)だ。旧富士と旧第一勧業銀行の統合店舗として設置され、取引先にはずらり著名上場企業が並ぶ。組織のトップである営業部長経験者らは歴代、最終的に・・・

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