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経済

ロッテ「重光家」の女たち

泥沼「お家騒動」大奥の愛憎劇

2015年9月号

「今回の騒動が二人の息子たちの後継者争いであることは事実だが、隠れた主役は妻や娘といった女性たちだった。彼女たちは今後もロッテを引っ搔き回す」  七月下旬から再び表面化したロッテの「お家騒動」について、韓国紙経済部記者はこう指摘する。昨年末に始まったロッテ「重光王国」の後継者を巡るバトルは、水面下で静かに継続している。八月十七日に開かれたロッテホールディングス(HD)の臨時株主総会で、一旦は収束したかにみえるが、重光家にはいまだドロドロとしたマグマが増幅している。  昨年十二月、ロッテ創業者である重光武雄(韓国名・辛格浩)会長が、突如として長男の宏之(同・東主)氏を子会社役員から解任。年明けにはロッテHDの副会長職の座からも引きずりおろした。これは、次男の昭夫(同・東彬)氏が主導した、宏之氏追い落としの「第一幕」だったが、これ以降舞台を裏から操ったのは、武雄会長の長女、辛英子氏と妻の重光初子氏だった。 暗躍した「腹違いの姉」  七月二十七日に宏之氏が武雄氏らを伴い、突如としてチャーター機で来日。東京・新宿にあるロッテHD本社ビルに乗り・・・