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政治

可能性増す来夏「衆参ダブル選挙」

安倍の腹にある「動機と勝算」

2015年12月号

 任期満了に伴う府知事と市長の大阪ダブル選挙は、大方の予想通り、大阪維新の会の公認候補が完勝した。共産党となりふり構わぬ異例の共闘をした自民党は、逆に支持者の票のかなりの部分が大阪維新側に流れてしまい、接戦にすら持ち込めなかった。  この結果を受けて、永田町界隈では、いよいよ来年は衆参ダブル選挙かという、きなくさい観測が強まっている。 「菅義偉官房長官にとっては大阪は二勝でしょ。最初から分かっていたことだ。これで憲法改正はぐっと近くなると思う」  官邸関係者はこう菅氏の本音を代弁したが、菅氏だけではない。自民党総裁としての立場はあるものの、安倍晋三首相もこの結果をある面では歓迎しているようだ。  それは、橋下徹代表が次のように述べるなど、野党にあって誰よりも安倍首相の悲願である憲法改正に協力的だからだ。 「何かできることがあれば何でもする。憲法改正、ぜひ安倍首相に実現してほしい」 「憲法改正は絶対に必要で、安倍首相にしかできない」  そもそも安倍首相の自民党大阪府連への視線は厳しい。今年五月、大阪都構想の是非を問う住民投票が実施された際には、首・・・