三万人のための情報誌 選択出版

書店では手に入らない、月刊総合情報誌会員だけが読める月間総合情報誌

政治

創価学会で「クーデター」勃発

ポスト池田「確定」総務会の内幕

2016年1月号

 創価学会の創立記念日である十一月十八日、学会関係者に衝撃が走った。記念日を寿ぐ聖教新聞の一面、いつものマンネリ記事の最後の五行に、重大事が記されていたのだ。それは、原田稔が会長に三選され、理事長が正木正明から長老・長谷川重夫に交代したことを告げる、驚きの内容だった。  創価学会では二〇〇六年十一月、四半世紀もの間、会長職にあった秋谷栄之助が更迭され、原田稔に交代。同時にナンバー2である宗教法人創価学会の理事長に正木正明が就任した。それ以降、この二人に副会長で事務総長の谷川佳樹を加えた事実上三人による集団指導体制が確立した。もちろん、当初は池田大作という絶対的指導者が君臨する下での集団指導体制にすぎなかったが、池田が病に倒れて一〇年五月の本部幹部会を最後に人前から姿を消して以降、この五年間は、名実ともにこの三人による共同統治が続いてきた。  だが、「池田不在」が長引くにつれ、誰が次の指導者になるのかを巡る権力闘争が激化した。実力者である正木と谷川の争いである。正木は創価大学の三期生で、学会専従職員の多くを占める「創大閥」を基盤に男子部長、青年部長などを歴任して理事長に就任。・・・

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます