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政治

《土着権力の研究》二十一世紀政策研究会

「復権」鈴木宗男の政治力の象徴

2016年6月号

 バッジは持たずとも、国会議員以上の力を持つ―。北海道の地域政党「新党大地」の代表、鈴木宗男はこう称される。地元における根強いムネオ人気は今に始まったことではないが、ここにきて鈴木の影響力が増大している。
「大地はおおさか維新のような地域政党だが、鈴木人気と橋下(徹)人気は種類が異なる」
 北海道新聞のOBはこう語る。ほとんどの大阪人が橋下を支持していた一方、鈴木は北海道で多くの人に忌み嫌われている。しかし、有権者の一部には熱狂的に支持され、かつての中選挙区制度下で当選を重ねてきた。
 汚職事件での失脚後に一部の支援者は鈴木のもとを離れたが、コアなファンはいまだに残っている。彼らが鈴木を支援する理由は、町村信孝や中川昭一という二人の大物エリート議員がしない、泥臭い付き合いを続けてきたからだ。
 失脚する直前までは、こうした熱狂的応援団の周りに、おこぼれに与りたい有象無象が集まり強力な支持層を形成していた。広大な北海道で大物議員の隙間を埋める作業を続けてきたからこそ獲得できた支援者であり、これが再び拡大しようとしている。
集まる土建業者{・・・