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イスラエルとサウジに「和解」の機運

「対イラン共闘」を目指す外交革命へ

2016年9月号

 イスラエルを敵視してきたサウジアラビアが、ユダヤ人国家との和解に乗り出している。
 今年七月から、サウジ軍元高官のイスラエル訪問、リヤドとテルアビブを結ぶ直行便の検討など、両国関係の劇的改善を印象付ける事態が相次ぎ、中東外交筋の間では「中東の外交革命が起きるのか」との臆測が高まっている。
 米国にあるシンクタンク「ワシントン近東政策研究所」のサイモン・ヘンダーソン上級研究員は一連の展開を、「きわめてまれで予想外なこと」と表現し、両国関係の「大きな前進」と評価した。
 イスラエルとサウジはアカバ湾をはさんで十キロあまりしか離れていないが、イスラム教スンニ派の盟主を自任するサウジアラビアにとって、イスラエルは不倶戴天の敵。世界に大きな衝撃を与えた「石油戦略発動」も、イスラエルへの敵意から生まれたものだ。

「ユダヤ人見直し」の論調

 これが今年七月、急転直下の動きを見せた。
 サウジ軍退役少将のアンワール・エシュキ氏が七月下旬、複数の研究者や実業家を同行してイスラエルを訪問・・・