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政治

「解散の戦犯」今井尚哉とNHK美人記者

《政界スキャン》

2017年10月号

 この夏、あるオフレコメモが永田町に出回った。思えば、これが今回の衆院解散の導火線になったのかもしれない。冒頭から、ただならぬやり取りで始まる。
〈この間、総理がある記者に「最近、今井さんが僕に厳しい」と漏らしたと聞いたから、俺は机を叩いて総理に言ってやったんだ。「国民のために総理をお支えすることに命を懸けている。総理がそんな姿勢だったら、今すぐ辞めてやる」。そうしたら、総理が謝ってきたよ〉
 内閣改造から二週間経った八月十六日、今井尚哉首相政務秘書官が番記者たちと懇談した時の要旨が記されている。
 お盆休みの安倍晋三首相は前夜、山梨県の別荘地で笹川陽平日本財団会長の夕食会に招かれ、元首相の小泉純一郎、森喜朗、麻生太郎各氏らと不自然に「大笑い」する写真を撮られていた。
 休暇にも同行していた今井氏の大胆不敵な解説は続く。
〈驕りが出たのは、自民党総裁任期規定が三期に延長が決まってからだ。党内政治をうまくやれば九年できると勘違いした。本気で何かするなら、民意をしっかり問う迫力がなければだめだ〉
 今の安倍首相には、その覇気がない・・・