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政治

「憲法改正」安倍はまだやる気か

二〇一九年「ダブル選挙案」の成否

2018年1月号

 二〇一八年は、米国が北朝鮮を先制攻撃するような事態が起きなければ、政治的には比較的穏やかな年になりそうだ。北朝鮮有事の可能性は排除できないが、今後の北朝鮮の出方とトランプ米大統領の決断次第であり、現時点では先は見通せない。
「米国にしてもやるなら準備が必要だから、一、二月の攻撃の可能性は高くはない。春までは北朝鮮の様子を見るだろう」
 自衛隊幹部はこうした見方を示すが、明確なことは分からないのでひとまず措く。
 一八年九月には、自民党総裁選という政治イベントがあるにはある。
 ただ、これは安倍晋三総裁の三選で決まりだろう。国政選挙で五連勝、それもすべて大勝した総理・総裁を引きずり下ろす大義名分も、政治的エネルギーも今の自民党には存在しない。
 安倍首相からの禅譲を狙う岸田文雄政調会長が、首相との関係を悪化させてまで出馬するとは考えにくい。石破茂元幹事長は出ようとするだろうが、推薦人確保すら危ぶまれている。
 やはり意欲を示す野田聖子総務相は党内力学的に「論外」で、河野太郎外相が立つとすれば次の次ではないか。まだ三十代で、経験・・・