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国内人事情報

2018年1月号

▼同友会代表幹事が異例の続投へ

 経団連の次期会長人事が固まった一方、経済同友会でも、小林喜光代表幹事が二期四年の任期を全うし、二〇一九年春に交代となるとされている。例年であれば、今の時期には次期代表幹事選考が始まって、観測人事が出てくるのだが、今回はまったく進んでいない。そんな中、同友会の内部から、異例となる三期六年まで、小林氏の続投を推す声が強まっている。
 小林氏の後任候補は副代表幹事のコマツ会長野路國夫氏、日産自動車取締役の志賀俊之氏の二人。しかし、両氏ともに、一八年春の総会時で副代表幹事を退くことが決まった。慣例に従うならば、代表幹事に選出されることはなくなった。
 特に、大本命とされていた志賀氏は日産の無資格検査問題の責任をとって退任するだけに、絶望的だ。
 そこで次期代表幹事選びは、振り出しに戻った。現在の他の副代表幹事では、東京海上ホールディングス会長の隅修三氏、SOMPOホールディングスグループCEOの櫻田謙悟氏、丸紅会長の朝田照男氏らへの期待はある。しかし、これまでの代表幹事はすべて製造業出身者で占められているため・・・