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オーストリアが 「欧州右傾化」の主役に

若き首相の「移民制限」に各国が共感

2018年8月号

 ドイツのアンゲラ・メルケル首相の後任は誰か?
 今年五月のドイツの世論調査で、あり得ない人物がトップに躍り出た。「あり得ない」というのは、彼がドイツ国民でさえないからだ。
 隣国オーストリアのセバスチャン・クルツ首相は、「どの首相候補に投票するか?」の質問で三八%の支持を集め、メルケル首相率いる「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」の三二・五%を上回った。今年八月でようやく三十二歳。昨年十二月にオーストリアの首相になったばかりというのに、ドイツ国民から「我が国の首相になって欲しい」と強烈なラブコールを受けているのだ。
 クルツ氏はウィーン生まれで、ドイツ語が母語とはいえ、一般のドイツ国民は通常、オーストリアの首相の名前を覚えたりしない。オーストリアは人口九百万人弱で、ドイツ連邦の州と比べると、第四位につけるのがやっとだ。短期間でこれほどの人気を隣国に確立し、あり得ない「首相待望論」まで沸き起こっているのは、ドイツ国民がクルツ首相の「難民・移民政策」に強く共感したためだ。

「本音トーク」に東西欧州が同調・・・