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WORLD

韓国「三・一運動百周年」の反日暴走

日韓関係「絶望」の深層

2019年2月号

 一九六五年の日韓基本条約で維持されてきた日韓関係の枠組みが
崩壊の危機に直面している。日本企業への賠償支払い命令の判決が続く元徴用工訴訟、海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射問
題など、韓国の姿勢は頑なで挑戦的な印象すら与える。日本政府高官は「交渉すればああ言えばこう言う、という水掛け論に終始する。韓国の出方に、対立を収拾しようとする意向は感じられない。出口のないトンネルに入った」と嘆く。日本側の交渉当事者の一人は「文在寅政権になってから、韓国の対日交渉姿勢は明らかに変わった。かつての韓国とは違う」と戸惑いを隠さない。
 この「かつての韓国」との違いを読み解くキーワードが、一月十日の文在寅大統領による年頭記者会見に登場した「新たな百年」というスローガンだ。

百年のくびきからの解放

「大韓民国新たな百年、共に豊かに暮らす国に」。「100」という数字を中心にデザインしたこのスローガンを背景に、文大統領は内外約二百人の記者を前に、内政、経済、外交安保の三分野を中心に質疑応答を展開・・・