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連載

西風453

「港町神戸」じわりと地盤沈下

2019年2月号

 長い歴史と独特の風情を持つ神戸―。京都、大阪と並び称される関西エリアを代表する都市であり、両者とは違う特徴を持つ街でもある。そのため神戸っ子には他都市にはない一種のプライドがあり、関東で言えば同じ港町の横浜に通じる。
 しかし地元民に愛されてきたこの「ブランドタウン」がじわりと地盤沈下を続けている。二〇一九年一月一日時点の人口は百五十二万六千六百人で、一二年の同百五十四万五千人というピークから七年連続で減少したのだ。減少幅こそ小さいものの、国内の大都市で減り続けているのは神戸市くらいのもの。一五年の国勢調査では福岡市に人口で後塵を拝したばかりか、二〇年の予想では人口増加著しい神奈川県の川崎市にも抜かれ、全国七位にまで転落する危機に瀕している。
 直接的な原因は関西全体の不調だろう。大阪市の人口は伸び、京都市の人口は現状を維持しているとはいえ、エリア全体でみれば退潮は明らか。そしてなにより、神戸は、京都と比較すると域外から人を集める魅力に乏しい。
 しかし実は、隠れた最大の原因として指摘されているのが、神戸の交通アクセスの悪さだ。神戸市のターミナルといえば・・・