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経済

JXTGが五輪聖火台燃料で「大恥」 主役をトヨタと岩谷に奪われる失態

2019年8月号公開

 東京五輪の聖火台の燃料が水素となる見通しだが、五輪スポンサーで水素を主張してきた石油元売り最大手のJXTGエネルギーは蚊帳の外になりそうだ。
 燃料を巡っては都市ガス、LPガス、水素が検討されてきた。大会組織委員会や東京都へ水素で根回ししていたのは同じくスポンサーで、燃料電池自動車をアピールしたいトヨタ自動車。水素供給は岩谷産業が担う見通しだ。聖火台燃料は昨年十二月、新国立競技場のほか、二つ目の聖火台を東京臨海部の遊歩道「夢の大橋」周辺に設置することが決まった段階で水素が有力になった。ここは都市ガス導管が未整備だからだ。
 加えて「夢の大橋」に近いお台場はトヨタがテーマパークを構える一大販促拠点でトライアスロンやスケートボードの競技に合わせ、燃料電池自動車など水素社会の到来を訴えるトヨタの狙いが経済産業省の思惑にも合致した。岩谷は福島復興の一環として東芝などと共に同県に液化水素工場を建設中だ。疎外されたJXTGエネには「エネルギー代表スポンサーの看板が泣く」と憐れむ声しきり。  (2019.9.24公開)
 

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