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「弾劾調査」にトランプの猛反撃

民主党の急所は「バイデンの醜聞」

2019年10月号

米野党・民主党のナンシー・ペロシ下院議長が九月二十四日、ドナルド・トランプ大統領に対し、ついに「弾劾調査開始」のカードを切った。真の狙いは、自党の最有力候補ジョー・バイデン前副大統領の、家族ぐるみの汚職疑惑を隠すことにある。
 ほとんど知られていないが、バイデン氏の次男、ロバート・ハンター・バイデン氏(以下ハンター氏)には、父親の立場を使って、中国とウクライナで巨額の報酬を得ていた疑いがある。アルコールと薬物依存の過去もある。
 民主党の弾劾調査で、トランプ陣営と共和党側は「待ってました」とばかり、バイデン疑惑の暴露に乗り出すだろう。ブーメランのようにバイデン陣営に痛手を負わせるのは必至で、民主党の政権奪還戦略には全く先が見えなくなった。

次男の自宅に「巨大なダイヤモンド」

 弾劾調査の直接の引き金は、トランプ大統領が今夏、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に電話して、「バイデンの息子の疑惑を調べろ」と要請したこと。大統領の外交特権を濫用したのは確かだろう。
 だが、・・・