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WORLD

米大統領選の「盲点」

誰が勝っても「トランプ的米国」は続く

2020年1月号

 二〇二〇年の国際政治で最大の関心事は、十一月の米大統領選で、ドナルド・トランプ大統領が再選されるか否かである。本誌予測は以下、たっぷりお読みいただくが、対立候補となる民主党候補選びがかつてなく混迷し、七月中旬のウィスコンシン州ミルウォーキーでの党大会まで持ち越される可能性も取りざたされている。
 だからといって、トランプ大統領がすんなり再選できるわけではない。誰が民主党候補になっても、選挙は「トランプ継続か否か」の国民投票になり、この単純な選択では目下、大統領の分が悪い。
 日本が考慮すべきは、仮に政権交代が実現したら、米国はどうなるのかという問いだろう。民主党各候補の思想と行動から見ると、民主党政権はトランプ政権以上に厄介な可能性が濃厚だ。「早く代わってほしい」と願う人たちには、トランプ再選でも敗北でも、次の四年間の米国は新たな頭痛の種になる情勢である。

「普通の白人男性はいないのか」

 民主党の予備選で、誰もが感じるのは、「この候補で、トランプに勝てるのか」という疑問だろう。左派のバ・・・