三万人のための情報誌 選択出版

書店では手に入らない、月刊総合情報誌会員だけが読める月間総合情報誌

経済

「帝国データバンク」の 秘された内情

強引営業で栄える「創業一族」

2020年3月号

「相も変わらず中小企業経営者を相手に『情報』と称するあれこれを売りつけている」
 帝国データバンクの内情を知る情報筋はこう語る。企業情報調査最大手の帝国データは、企業の与信判断を担っているともいえ、経営者であれば知らない人はいない会社だ。自らが調査されるときもあれば、調査を依頼するケースもある。日本の企業社会において重要なプレーヤーでありながら、あまり歓迎されない「嫌われ者」の一面も持つ。
 都内のある中小企業経営者は「去年の夏は担当調査員がしつこくて参った。足元をみるように情報誌を売りつけられた」と顔をしかめる。この経営者が購入したのは総合経営情報誌を標榜する「TDB REPORT」。約百数十ページの誌面に特集記事などが掲載されている。年六回の発行で、そのうち二回は「TDB業界動向」という四百ページを超える分厚い冊子が送られてくる。国内のあらゆる業界についての最新動向が掲載されており、購読料が定価で年間八万五千円(本体価格)。それなりに読み応えはあるが、この経営者は「小規模下請けでしかないウチにはもったいない情報ばっかり」と皮肉たっぷりに語る。

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