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社会・文化

出版不況でも売れる「トヨタ本」  会社による「大量買い取り」の噂も

2020年4月号公開

 トヨタ自動車についての書籍が出版界で話題を呼んでいる。
 四月十日に発売されるのは『豊田章男』(片山修著・東洋経済新報社)だ。これは「週刊東洋経済」に連載されていた「豊田章男~100年の孤独」を書籍化したもの。この書籍が発売前に東洋経済のオンラインサービスで有料会員向けに全編公開された。中身を完全公開してしまえば、書籍の売れ行きが鈍くなりそうだが、「出版部門が問題なしと判断した」(東洋経済関係者)という。「ヨイショ連載」(同前)をまとめた単行本のため、「「トヨタがまとめて買い取る契約でもあるのではないか」(出版業界関係者)と疑う声が聞こえる。
 というのも、二月に発売された『トヨタの未来~生きるか死ぬか』(日本経済新聞社)という書籍も「単なる会社紹介」(経済誌記者)という内容でありながら、売り上げは「順調」(前出業界関係者)のためだ。
 一方、明らかにトヨタをモデルとした小説の第二弾『トヨトミの野望』(小学館)も昨年末の発売以来好調を続ける。トヨタ本は出版不況とは無縁のようだ。
 


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