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「トランプ再選」諦めムードの共和党

死者十万人「コロナ失政」の重荷

2020年6月号

 米国の与党・共和党指導部が、ドナルド・トランプ大統領と距離を置き始めた。十一月三日の大統領選で、ホワイトハウスと上下両院の三つを同時に失う懸念によるものだ。
 背景には、新型コロナウイルスへの対応失敗が、共和党の中核支持層を怒らせていることがある。経済とウイルス感染が好転しなければ、共和党中枢の「トランプ離れ」はさらに拡大する様相だ。

選挙戦で「トランプは弁護するな」

 ウイルス感染で静まり返ったホワイトハウスに四月末、「これは何だ」と怒声が響いた。大統領の再選運動を仕切るジャスティン・クラーク氏が、党内文書に「大統領への不忠」の記述を見つけ、犯人捜しを命じたのだ。
 クラーク氏は弁護士出身。四年前に、共和党主流から完全に見放されていたトランプ陣営に加わり、その功績から、四十歳の若さでホワイトハウスの上級職についた。大統領好みの、全身に「忠実一筋」をみなぎらせるタイプである。
 問題の文書は、全国共和党上院委員会が、今秋の上院選に臨む人たちに、「選挙戦の心得」を教えたもの。ウイ・・・