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経済

「みのりの投信」で個人投資家が悲鳴 成果なき運用方針に疑問の声

2020年8月号公開

 立田博司氏が運用責任者を務める「みのりの投信」(純資産総額約二百七十億円)の際立つ「負けっぷり」が金融関係者の間で話題だ。「安心して長期保有」がうたい文句のこの投信は、二〇一八年一月頃から下落が始まり、この「コロナ相場」では完全に読み筋を誤って急降下。主に個人投資家から悲鳴が上がっている。
 日本小型株を中心にアクティブ運用する同投信は、四~六月に市場が戻り相場となった絶好の買い好機で、預かり資金の約半分を現金および同等の売り(ショート)ポジションにしていた。このため、上昇する相場に全くついていけず、基準価額は二月から七月半ばまでに一六%以上も下げた。
 運用会社の社長も兼任する立田氏については、「手法があまりに属人的で、運用方針が理解しがたい」との業界関係者の声もある。「この世界で二年負け続けたらクビだが、もう三年。社長と運用責任者が同一人物では……」と、運用会社のガバナンスに懐疑の目を向ける。投信としては下から数えた方が早い成績不振。高い信託報酬を取られて大損が続く「みのりのない投信」と顧客の落胆は深い。
 


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