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韓国「リベラル与党」の凄まじい腐敗

偽善者たちの汚職と性犯罪が続発

2020年9月号

 正義と清潔さを看板としてきた韓国の左派・文在寅政権と与党「共に民主党」でスキャンダルが相次いでいる。文政権と与党は、モラル崩壊に対する批判を力で抑え込もうとしている。
 文政権は、コロナウイルスの抑え込みに成功して、与党は四月十五日の総選挙で圧勝し、五月第一週の政権支持率は七一%(韓国ギャラップ)を記録した。文政権は残る二年の任期を安定的に運営できるかに見えたが、それ以降、下降線をたどり、八月第三週に過去最低の三九%まで落ち込んだ。
 相次いで発覚した醜聞が、左派が掲げてきた正義を否定するものだったためだ。
 尹美香国会議員が元慰安婦支援団体「正義記憶連帯」(正義連、旧挺対協)のトップを務めていた二〇〇五年以降、元慰安婦を利用して集めた寄付金を横領した疑惑が代表的だ。
 韓国では、ほぼ全ての歴史教科書に正義連が毎週水曜日に日本大使館前で行う集会が紹介されている。韓国社会において元慰安婦は日本帝国主義の被害者であるとともに、救済すべき社会的弱者のシンボル的存在だ。尹氏は、そうした元慰安婦を、ほぼ無給で助ける善意の活動家とみなされていた。だからこそ・・・