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習近平「国賓訪日」の妄動再び

「新中国大使」と二階幹事長の結託

2020年10月号

 自民党総裁選から三日後の九月十七日夜、水月会(石破派)のパーティーでの二階俊博幹事長の講演内容が波紋を呼んでいる。党内政局を巡る話ではない。
「外交というものは外務省が行うものがすべてではないと思っている。むしろ、党が中心となって外交を展開していく必要がある」と語り出し、「国と国が交わした約束はしっかりと守らなければならない」と今後の外交姿勢について強調したのだ。
 この発言が、中国の習近平国家主席の国賓としての訪日を念頭に置いたものであることは明白だ。二階氏に近い自民党関係者は、「菅体制が誕生した直後から、二階氏は『習近平訪日の早期実現』に一層力を入れるようになった」と指摘する。
 駆け出しの頃から田中角栄や竹下登の「鞄持ち」として中国との交流に参加し、その後、両氏の中国人脈と利権を引き継いだ二階氏は、自他共に認める「親中派」だ。二年程前から周辺に対し「習氏訪日を成功させることは自分の政治家人生の最後の大仕事」と力説していたという。
 前出の自民党関係者によれば、安倍政権では、外交は首相の専管事項だったため、二階氏はなかなか口を出せなかった。・・・